雨が降っていた

雨が降っていた、という歌をYoutubeにアップしました。

この歌を作った日のことを改めて思い出していたのでここに記します。


その日は昼間から雨が降っていて、僕は電車に乗って大阪、梅田に向かおうとしていました。

最寄り駅に着くなり、混雑に巻き込まれ何事かと思っていると、

「人身事故の影響で列車の運行に大幅な遅れが生じています。」

アナウンスが終わるなり、再び雑踏がざわざわと。

やっぱり世の中には色んな人がいるもので、すぐ近くで舌打ちが聴こえた。

暗くおぼつかない気持ちを引きずったまま、目的地に向かった。

用事を済ませて帰る頃にはすっかり暗く、もう終電近くの時間だったかな?

駅に着くと電車はまだ遅れていて、昼間と同じアナウンスが流れていた。

しばらく電車を待っていると知人から連絡がきた。どうやら電車に轢かれたのは中学生の女の子らしい。

恐らく自殺と言われているのだと。

その子は、それに残された家族ってどんな気持ちなんだろう。

おれ、その年だとまだ歌い始めてもなかったよなぁ。


よくある話だと言われるかもしれないけど、よくある話だと言い切れなくて。

おこがましいかもしれない、それでもこんな歌をまだ歌っています。




坊や 良い子だ ねんねしな

やり残したことばかりさ

明日をなくした人の群れ

泣いたことだってあったのよ


昼間降った雨は

誰もいない街角で

夜になった

愛しい 愛しい あの人の窓に

今夜 初めての月が浮かぶ


坊や 良い子だ 君のこと

忘れられないや この先も

君の隠した一言が

知りたくなくて 今日もゆく


昼間降った雨は

誰を濡らすこともなく

忘れ去られた

愛しい 愛しい あの人の窓に

今夜 初めての月が浮かぶ

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